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概要
以下、自分用のメモです。
今回から複数回に渡って cgo についてメモしていこうと思います。
cgo は、文字通りGoからCにアクセスすることが出来るようになるものなのですが、とても便利な反面、結構クセが強いのでメモでも残しておかないとすぐ頭から消えてしまいそうだなって思いました。
Cgo is not Go
という格言があったりするので、Go界隈で標準で推奨されていない技術かもしれません。が、実務ではC言語で作成されたライブラリなどは山のようにあります。んで、プロジェクトの方針でGoで作り直すことも出来ない場合も多々あります。そのような場合に非常に便利です。
これからのサンプルは以下のリポジトリにアップしてありますので、良ければご参考ください。
今回は cgo で利用する C言語の構造体
について。
cgo では、import "C"
をすることによって、C言語側の型が使えるようになります。
C言語側にて定義されている構造体も C.構造体
でアクセス出来ます。
特例として、Go側にてC言語側の構造体を変数宣言した場合
自動的にゼロクリアされた状態となります。(memset(&stx, 0, sizeof(stx))
と同じ状態)
これは、Goの変数初期化のルールが適用されるためです(ゼロ値)。
サンプル
main.go
package main /* #include <stdio.h> #include <stdlib.h> typedef struct { int v; char v2[20]; } ST_Y; typedef struct { ST_Y y; } ST_X; */ import "C" import ( "fmt" ) func main() { // // 特例として、Go側にてC言語側の構造体を変数宣言した場合 // 自動的にゼロクリアされた状態となる。(memset(&stx, 0, sizeof(stx))と同じ状態) // これは、Goの変数初期化のルールが適用されるため(ゼロ値) // var stx C.ST_X stx.y.v = 100 fmt.Printf("%+v\n", stx) }
Taskfile.yml
# https://taskfile.dev version: '3' tasks: default: cmds: - go run main.go
実行
$ task task: [default] go run main.go {y:{v:100 v2:[0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0]}}
参考情報
- C? Go? Cgo!
- Go Wiki: cgo
- cmd/cgo
- runtime/cgo
- cgoを使ったCとGoのリンクの裏側 (1)
- cgoを使ったCとGoのリンクの裏側 (2)
- ebitengine/purego
- JupiterRider/ffi
Goのおすすめ書籍
過去の記事については、以下のページからご参照下さい。
サンプルコードは、以下の場所で公開しています。