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概要
以下、自分用のメモです。
今回から複数回に渡って cgo についてメモしていこうと思います。
cgo は、文字通りGoからCにアクセスすることが出来るようになるものなのですが、とても便利な反面、結構クセが強いのでメモでも残しておかないとすぐ頭から消えてしまいそうだなって思いました。
Cgo is not Go
という格言があったりするので、Go界隈で標準で推奨されていない技術かもしれません。が、実務ではC言語で作成されたライブラリなどは山のようにあります。んで、プロジェクトの方針でGoで作り直すことも出来ない場合も多々あります。そのような場合に非常に便利です。
これからのサンプルは以下のリポジトリにアップしてありますので、良ければご参考ください。
今回は cgo で ポインタ演算 について。
これは、cgoに特化した内容ではありませんが、C言語ではポインタ演算が可能であり、それなりに利用されています。
対象的に、Goでは基本的にポインタ演算が禁止されています。
が、unsafe
パッケージとuintptr
を用いることで、一応可能です。
しかし、これらはGoの世界から大きく離脱した行為となるため、基本的にやるべきではないとされています。(https://stackoverflow.com/a/32701024)
サンプル
main.go
package main /* #include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <string.h> const int SKIP_BYTES = 6; // cgo側でポインタ演算後のアドレスで処理 void p(const void *v) { char *m = (char *)v; printf("%s\n", m); } // 自分でポインタ演算して処理 void p2(const void *v, const int skip) { char *m = (char *)v; printf("%s\n", m+skip); } */ import "C" import "unsafe" func main() { var ( goStr = "hello Go World" cStr = C.CString(goStr) cStrPtr = unsafe.Pointer(cStr) ) defer C.free(cStrPtr) C.p(cStrPtr) // uintptr に変換することでポインタ演算が可能となる // 演算後を再度 unsafe.Pointer にする // // 以下はメモリアドレスを6バイト進めたポインタを取得している var ( offsetPtr = unsafe.Pointer(uintptr(cStrPtr) + uintptr(C.SKIP_BYTES)) ) C.p(offsetPtr) C.p2(cStrPtr, C.SKIP_BYTES) }
Taskfile.yml
# https://taskfile.dev version: '3' tasks: default: cmds: - go run main.go
実行
$ task task: [default] go run main.go hello Go World Go World Go World
参考情報
- C? Go? Cgo!
- Go Wiki: cgo
- cmd/cgo
- runtime/cgo
- cgoを使ったCとGoのリンクの裏側 (1)
- cgoを使ったCとGoのリンクの裏側 (2)
- ebitengine/purego
- JupiterRider/ffi
Goのおすすめ書籍
過去の記事については、以下のページからご参照下さい。
サンプルコードは、以下の場所で公開しています。