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概要
以下、自分用のメモです。
unsafeパッケージって、Goの安全性の枠から外れる操作をするパッケージなので、基本的に使わないほうが良いものですが、知ってると便利なパッケージでもあります。
cgoを使う場合はほぼ必須です。特に unsafe.Pointer はめっちゃ使います。
unsafe.Pointer は、C言語でいう (void *) と同じものとなるので、これを利用することで任意の型にキャストできます。
unsafe.Pointer については、前回の記事でサンプル作ったので、そちらご参照ください。
今回は、ポインタ演算について。基本的にGoにはポインタは存在しますがポインタ演算は出来ないようになっています。
が、ポインタを uintptr に変換して演算するとポインタ演算できるようになっています。基本的に危険なのでやらないことに越したことはないですが。
Go 1.17以降は、unsafe.Add が追加されたので楽に出来るようになりました。
それまでは以下のようにしてました。
var ptr = unsafe.Pointer(&val) ptr = unsafe.Pointer(uintptr(ptr) + uintptr(len))
GCが関係しているので、uintptrの値を複数ステートメントに跨いで保持するべきでありません。必ず1ステートメントの中で一気にやってしまったほうが良いです。
Go 1.17 以降は、以下のように分かりやすく書けるようになりました。
ptr = unsafe.Add(ptr, len)
サンプル
package unsafes import ( "fmt" "unsafe" ) // Add は、unsafe.Add関数を利用してポインタ演算するサンプルです。 // // unsafe.Addは、Go 1.17で追加された関数。 // それまでは unsafe.Pointer(uintptr(ptr) + uintptr(len)) という形で行っていたポインタ演算を // 内部で行ってくれるヘルパー関数。 // // これを利用することで Go でも ポインタ演算 出来るようになる。 // ただし、unsafeパッケージを利用する時点でGoの持つ安全性を無くすことに注意が必要。 // // REFERENCES: // - https://pkg.go.dev/unsafe@go1.25.3#Add func Add() error { var ( // 0x01020304 をリトルエンディアン環境で格納すると // メモリ上は [04][03][02][01] の順に配置される value int = 0x01020304 ptr = unsafe.Pointer(&value) bytePtr = (*byte)(ptr) sizeOfByte = unsafe.Sizeof((byte)(0)) ) // // --- byte単位でのアクセス (1バイトずつ読み取り) --- // // 先頭バイト(最下位バイト)を表示 // リトルエンディアンなので 0x04 が格納されている fmt.Printf("1バイト目: 0x%02X\n", *bytePtr) // アドレスを (1 * sizeof(byte)) 分進める (Go 1.17までのやり方) // uintptrに変換してからオフセット加算し、再度unsafe.Pointerに戻す // // (重要) // この方法で処理する場合は、ポインタ演算部分は1ステートメントで行うことが必須。 // uintptrは単なる整数型であり、GCはuintptrが指すオブジェクトを追跡しない。 // そのため、uintptr型の値を変数に保持したまま別の処理を挟むと、 // その間にGCが実行され、元のオブジェクトが移動または解放される可能性がある。 // // NG: // // tmp := uintptr(ptr) + offset // この時点でGCが入る可能性 // newPtr := unsafe.Pointer(tmp) // tmpが指すアドレスは既に無効かもしれない // // OK: // // newPtr := unsafe.Pointer(uintptr(ptr) + offset) // 1ステートメントで完結 // ptr = unsafe.Pointer(uintptr(ptr) + sizeOfByte) bytePtr = (*byte)(ptr) // 2バイト目を表示 (0x03) fmt.Printf("2バイト目: 0x%02X\n", *bytePtr) // アドレスを (2 * sizeof(byte)) 分進める (Go 1.17以降のやり方) // // unsafe.Add を使うことで、より簡潔にポインタ演算が可能 // (unsafe.Addは内部で1ステートメントとして処理される) // // 元の位置から2バイト進めるので、4バイト目(0x01)にアクセス ptr = unsafe.Add(ptr, uintptr(2*sizeOfByte)) bytePtr = (*byte)(ptr) // 4バイト目(最上位バイト)を表示 (0x01) fmt.Printf("4バイト目: 0x%02X\n", *bytePtr) // // --- int16単位でのアクセス (2バイトずつ読み取り) --- // キャスト先を *byte から *int16 へ変更 // var ( ptr2 = unsafe.Pointer(&value) // 先頭アドレスを再取得 shortPtr = (*int16)(ptr2) sizeOfShort = unsafe.Sizeof((int16(0))) ) // 最初の2バイト [04][03] をint16として読み取り // リトルエンディアンなので 0x0304 と解釈される fmt.Printf("short: 0x%04X\n", *shortPtr) // 2バイト(1 * sizeof(short))進めて、次の2バイト [02][01] をint16として読み取り // リトルエンディアンなので 0x0102 と解釈される shortPtr = (*int16)(unsafe.Add(ptr2, sizeOfShort)) fmt.Printf("short: 0x%04X\n", *shortPtr) return nil }
実行
$ task
task: [build] go build -o "/home/dev/dev/github/try-golang/try-golang" .
task: [run] ./try-golang -onetime
ENTER EXAMPLE NAME: unsafe_add
[Name] "unsafe_add"
1バイト目: 0x04
2バイト目: 0x03
4バイト目: 0x01
short: 0x0304
short: 0x0102
[Elapsed] 12.542µs
参考情報
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過去の記事については、以下のページからご参照下さい。
サンプルコードは、以下の場所で公開しています。






