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概要
以下、自分用のメモです。
今回から複数回に渡って cgo についてメモしていこうと思います。
cgo は、文字通りGoからCにアクセスすることが出来るようになるものなのですが、とても便利な反面、結構クセが強いのでメモでも残しておかないとすぐ頭から消えてしまいそうだなって思いました。
Cgo is not Go
という格言があったりするので、Go界隈で標準で推奨されていない技術かもしれません。が、実務ではC言語で作成されたライブラリなどは山のようにあります。んで、プロジェクトの方針でGoで作り直すことも出来ない場合も多々あります。そのような場合に非常に便利です。
これからのサンプルは以下のリポジトリにアップしてありますので、良ければご参考ください。
今回は Go側の関数を公開してsoファイルを作成し、それをC言語側から呼び出す方法について。
cgoでは、Goの関数直上のコメントにて
//export function-name
とすると、この関数をC側にエクスポートすることが出来ます。つまり、C言語の方からGoで定義された関数を呼べるようになります。
Goで、soファイルを作成するには go build
にて -buildmode
に c-shared
を指定してビルドします。
こんな感じ。
$ go build -o libxxx.so -buildmode=c-shared main.go
以下の記事もよかったら、ご参考まで。
Goメモ-356 (Go側からsoファイルを作成してPythonとCで利用)(c-shared)
サンプル
main.go
package main /* */ import "C" //export add func add(x, y C.int) C.int { var ( p1 = int(x) p2 = int(y) ans = p1 + p2 ) return C.int(ans) } func main() {}
app.c
#include <stdio.h> #include <stdlib.h> extern int add(int, int); int main(void) { int x = 10; int y = 20; int z = add(x, y); printf("%d\n", z); return EXIT_SUCCESS; }
Taskfile.yml
# https://taskfile.dev version: '3' vars: GREETING: Hello, World! tasks: default: cmds: - task: run run: deps: [ build ] cmds: - ./app env: LD_LIBRARY_PATH: . build: cmds: - task: build-c build-c: deps: [ build-sofile ] internal: true cmds: - gcc -o app app.c -I. -L. -lapp build-sofile: internal: true cmds: - go build -o libapp.so -buildmode=c-shared main.go
実行
$ task task: [build-sofile] go build -o libapp.so -buildmode=c-shared main.go task: [build-c] gcc -o app app.c -I. -L. -lapp task: [run] ./app 30
参考情報
- C? Go? Cgo!
- Go Wiki: cgo
- cmd/cgo
- runtime/cgo
- cgoを使ったCとGoのリンクの裏側 (1)
- cgoを使ったCとGoのリンクの裏側 (2)
- ebitengine/purego
- JupiterRider/ffi
Goのおすすめ書籍
過去の記事については、以下のページからご参照下さい。
サンプルコードは、以下の場所で公開しています。